遠心攪拌機を活用したサーモバス(恒温槽) | 株式会社 富士精工

「遠心攪拌機を活用したサーモバス(恒温槽」は、「温度分布の均一化」を実現した事により、正確な測定及び測定の効率性向上に貢献する画期的な新製品です。従来のプロペラ型撹拌機と比較して、「低騒音」「省エネ」で環境にやさしい恒温槽です。是非、当社ブースへお立ち寄りください。

経営革新計画対象製品・サービス : 遠心撹拌機を活用したサーモバス
アライアンス目的 : ■販売提携
日本標準産業分類業種区分 : 2736(試験機製造業)




経営革新計画対象製品・サービス

遠心攪拌機を活用したサーモバス(恒温槽):従来の恒温槽はプロペラ型撹拌でした。当社は羽の無い遠心攪拌機(M-Revo)を採用している為優れた撹拌能力を有しております。

経営革新計画事業の概要

当社の“センサー素子・電子部品を組み込みシステム製品化する技術”をベースに、(株)ヤマテックの遠心撹拌機による流体工学をコアテクノロジーとし、理科学機械器具ユーザー様向けに、新たな恒温槽を開発しました。

遠心撹拌機は従来のプロペラ型撹拌機と違い、低騒音、低電力で波立たない穏やかな液体の撹拌を可能にします。オイルや水などの熱媒体が、広範囲で均一に撹拌されると、「温度分布の安定性(均一性)」が優れた恒温槽を製作することが可能になります。 

従来型サーモバスは温度設定範囲が-20℃~200℃程度であったところを、遠心撹拌機では粘性の高い液体など、いろいろな熱媒体に活用できるため、同一槽内-70℃~300℃の広範囲で高安定性を維持するサーモバスの開発が可能となります。また従来型サーモバスの公差は、設定温度200℃で±0.3℃が限度だが、この開発によって±0.1℃を確保することも可能になります。

以上 温度分布の均一性、温度設定範囲の広さと公差により、今までサーモバスをあまり活用していなかった、医療・製薬・物理化学実験・気象観測・極地試験・宇宙開発分野などへ活用範囲も広がります。

アライアンス

アライアンス目的:販売提携
化学、医療、素材、食品、電子メーカー様など「繊細な温度管理を行った上の検証及び実験が必要なユーザー様」及びこれら各業界に販路を持つ理化学機器専門商社様との連携を目指しております。

事業責任者から一言

得意分野は「センサー・ヒーターの製造」で、強みは「産学連携で既成概念にとらわれない開発ができる」ことです。当製品の事業化の契機は、現在使用している温度校正用のサーモバスの精度に満足していなかった事です。当社が保有するセンサー及びヒーター技術とヤマテックの世界初遠心攪拌技術を組み合わせたら、満足できるサーモバスを開発できると考えました。一番苦労した事は槽内温度分布の均一性を実現することでした。今後理化学機器に強い商社様とパイプを太くしたいと考えています。





経営革新計画対象製品・サービスのご紹介

遠心攪拌機は球体で遠心力を利用して撹拌します。従来のプロペラ型撹拌機と比較して、精度が高い撹拌が可能となる事で「槽内温度分布の均一性」を実現する事が出来ました。同一槽でマイナスからプラス温度まで「幅広い温度範囲」を設定できます。また従来の1/2省電力化を実現できる「エコ製品」であることが特徴です。更に、騒音が低く、極めて安全であり、異物混入がなく、今後益々新しい市場が見込まれる製品であります。



専門家(SA:ソリューションアテンダント)

中小企業診断士 青木孝保
当社は長年大手メーカーへ温度センサーを納入してきました。今日まで大手メーカーと取引を継続できた事は、当社の技術及び品質面等が高く評価されたものと思われます。当社が強みとする“センサー素子・電子部品を組み込みシステム製品化する技術”をベースに、世界13カ国で特許を取得している遠心攪拌機を保有する株式会社ヤマテックとコラボして新製品開発を行うことで、下請け体質の脱却を目指しています。課題は販路開拓ですが、「そら展」を活用して理化学機器ユーザー様及び専門商社の皆様へ幅広く当社製品をPRしていく事は非常に効果的であると考えます。