プラスチックレンズ用手磨きレス金型製作技術と特殊工具の開発 | アステック

LED照明用プラスチックレンズ金型生産の低コスト短納期化に対応するため、手磨きレス金型製作技術と特殊工具を開発し、成形品の透明度を高めるための「手磨き鏡面加工」工程をカットし大幅な工数削減を図る。

経営革新計画対象製品・サービス : 
アライアンス目的 : ■販売提携 ■技術提携
日本標準産業分類業種区分 :  2692(非金属用金型・同部分品・付属品製造業)

経営革新計画対象製品・サービス

プラスチックレンズの透明性・拡散性を高めるために不可欠な「手磨き」鏡面加工工程をカットして、1週間のリードタイム短縮とコスト削減を実現する。

【従来】 計22工数
設計(9)→荒削り(2)→焼入れ(2)→加工(2)→鏡面加工(7) 
【革新】 計15工数
設計(9)→荒削り(2)→焼入れ(2)→磨きレス加工(2)
単位:工数

【その技術的課題は以下の2点】
(1)鏡面手磨き加工なしで表面粗さ8000番の鏡面仕上げを実現(光学レンズは10000番)
(2)切削対象の金属の材質や形状に最適なセラミックス工具(形状・刃角度・逃げ角度)の開発とその工具を使って、手磨きレス金型を製作するための加工条件のプログラム化

経営革新計画事業推進体制




事業責任者から一言

当社は、プラスチック金型の設計・製作やセラミックス・超硬・石英ガラス等硬脆性材料精密加工・量産成形を行う企業で、主にプラスチックレンズ用の金型を製作して、同レンズを内製している照明器具・自動車・道路灯などのメーカー、ならびにプラスチックレンズを製作している専業レンズメーカーに金型を納入している。
今回の開発のきっかけは、ダイヤモンド切削工具を使ってセラミックスの材料を切削していた時、偶然ダイヤモンドが摩耗し工具の地の超鋼金属面が露出し鏡面をなしていたことをヒントに発案したものである。



経営革新計画対象製品・サービスのご紹介

本事業の開発目標は以下の2点である。
① 手磨き加工なしで表面粗さ8000番の鏡面仕上げを実現し、1金型(1個取り)あたり1週間の工期短縮と40万円(鏡面加工の外注費)のコスト削減を達成する。
② 上記を実現できる最適なセラミックス工具(形状・刃角度・逃げ角度)の開発と手磨きレス金型を製作するために加工条件のプログラム化を実現する



専門家(SA:ソリューションアテンダント)

中小企業診断士 三井善樹
(専門家のコメント)
表記テーマの磨きレス金型製作技術の他にも、微細加工技術と豊富な材料ノウハウをベースにインキレギュレーター製作技術、超高精度ガラス切削技術、封止材成形技術など、特殊技術などを蓄積しています。斬新な発想とこれら蓄積技術を融合して、ユーザーの抱えるものづくり問題を解決します。